2020年07月23日

れいわ新選組の大西つねき氏の除籍処分はあまりに拙速で残念

れいわ新選組の山本太郎代表(45)が正念場を迎えている。16日、同党の総会が参院議員会館で開かれ、問題発言に批判が上っていた同党参院選候補者だった大西恒樹氏の処分が除籍と決まった。大西氏の問題発言とは、3日に配信された動画内で明らかになった。批判が集まっている部分は「命、選別しないとダメだと思う。はっきり言いますけど、その選択が政治。選択するのであればもちろん高齢の方から逝ってもらうしかない」という部分だ。「優生思想だ」との批判から「現実的だ」という擁護まで、同党支持者の中で様々な反応を呼んだ。山本氏の対応次第では支持者が分裂しかねない状況になっていた。(後略)

〈東京スポーツ 7月18日(7月17日 夕刊) 3面〉

この問題の発生を受けて、当初山本太郎代表は、寛大な処置
を検討し、大西氏の変化を見守る方針を公表していました。

ところが、報道によると急転直下で除籍になったの事でした。

大西氏が翌日の会見で明らかにしたところによると、たった
二回のレクチャーを行っただけの時点で、レクチャーの内容
が大西氏の意にそぐわなかった模様で、食い違いが拡大して、
そのまま除籍処分が決まってしまったそうです。

人の変化とは、長い時間をかけて達成されるものであるのに、
これではあまりに拙速で、残念と言うしかありません。


ここから先は、理解を確実なものとする為、落ち着いた環境
で、ゆっくり、じっくり読み進める事をお勧めします。


大西つねき氏は、自身のWebサイトで以下の様に述べています。

れいわ新選組から除籍を受けるまでの経緯についてご説明します。

私が問題の動画をYouTube Liveで配信したのが7月3日の午後8時からです。(中略)言葉が悪くて(中略)丁寧な説明を怠ったために、その一部だけが切り取られ、拡散されて騒ぎになりました。これを受けて、7月7日に党本部から呼び出しがあり、代表と面談しました。私はきちんと説明したい意を伝えましたが、「何を言っても言い訳になる。これは除名か謝罪、撤回しかない。」とのことで、私は謝罪と撤回を選びました。(中略)

レクチャーの内容は、14日がれいわ新選組の木村英子さんと当事者の方々とのお話、15日は難病を抱えた当事者の方との対話でした。いずれも有意義な時間だったと思いますが、私の発言はあくまでもご高齢者に関することで、障害や難病を抱えた方たちに対しては一言も言っていないため、これらをもって党が何を意図したか、私には不明です。恐らく、命の大切さについて私を教育してくださろうとしたのだと思いますが、私はこの流れでれいわ新選組に残ることはできないと思いました。

なぜなら、それは、私の思想に問題があり、それを2回のレクチャーという教育によって矯正し、人は変われるというところを見せて再出発というシナリオに思えたからです。恐らく代表は私にチャンスを与えようとして考えてくださったのだと思いますが、私の思想が本当に党が判断したようなものかどうかは、私の他の動画や著作、さらには講演会に足を運べばすぐにわかってしまいます。最初からその前提が真実ではないと私自身が思う中でそれに乗ってしまっては、私が自分自身に嘘をつくことになります。したがって、私は総会の前日、15日のレクチャーが終わった時点で代表に離党の意を伝え、離党届を提出しようとしましたが、受理されませんでした。

そして翌16日、改めて総会に離党届を持って参加しましたが、最終的には除籍という結果に終わりました。(後略)


〈大西つねきの公式サイト 7/17 大西つねき会見全文〉

会見全文は、この後、「謝罪を撤回した件」「今後について」
と続くのですが、さすが、と言うしかありません。自分より
20年近く人生を長く生きている上に、政治活動と言う密度の
濃い経験に裏打ちされた、一貫性のある緻密なイメージから
組み立てられた文章には、ほとんど反論の余地がありません。

ただ、上記引用文よりも前に書かれた内容、つまり、今回の
騒ぎの原因となった部分への説明には、若干の怪しさがみて
とれます。とは言うものの、その後に読む事になる一貫性の
ある緻密なイメージから組み立てられた文章によって、若干
の怪しさも忘れ去られてしまうのではないか、とも思います。



大西氏ご本人の説明を深く読み込む前に、もう一度、批判が
集まっている発言について確認してみましょう。

命、選別しないとダメだと思う。
はっきり言いますけど、その選択が政治。

選択するのであればもちろん高齢の
方から逝ってもらうしかない


前半の部分について、大西氏は、以下の様に述べています。

そもそも、全ての政治決断は命に直結します。何に予算をどれだけ組むか、それによって制度のと内と外が生まれ、制度に救われない可能性の人が出ます。どんな医薬品、農薬、添加物を認可するかによって、命の長さや質が変わります。また、どんな経済政策を取るかによって、国民の資産が例えば他国の軍費となり、たくさんの人を殺すかもしれない。朝鮮戦争やベトナム戦争で日本の基地から出撃した米軍がどれだけの人を殺したのでしょう?つまり、その影響範囲と時間軸を狭く短く取るから見えないだけで、政治家の決断は結果的に命の選別になる、そういう仕事であることをはっきり自覚してやるべきだ、ということです。

〈大西つねきの公式サイト 7/17 大西つねき会見全文〉

前半の部分については「なるほど」と思わせる説明が出来て
いるのではないかと思います。これはこの通りだと思います。

後半の部分について、大西氏は、以下の様に述べています。

私は、どうしても何らかの方策が必要なのであれば、高齢になれば死が近づくという自然の摂理にしたがって考えるべきではないか、と言っています。勿論これはただ年齢で分けるような単純な話ではなく、むしろ間違った財源論の問題を解決すれば、年金も十分払えるわけですから、好きなだけ健康で長生きしていただいて、最後に病気になられた時に、何がなんでも延命を続けるのではなく、医師のアドバイスに基づいて延命中止のための何らかのルールを作るなど、最後の出口を少しだけ緩めるということです。今はまずは延命措置が必要ですから、ご本人の意思がわからないままご家族がその責を負ったり、ご家族同士が一致しなかったり、無理な延命で尊厳を失ったりと、すでに色々な問題があるはずです。それを少しだけ、自然の摂理にしたがって緩和する必要があるのではないか、という話です。

〈大西つねきの公式サイト 7/17 大西つねき会見全文〉

なんか、ズレていると思いませんか。付け焼き刃の様な文章。



大西氏ご本人の説明を、最初から順に確認していきましょう。

問題になった、私の7月3日の自身の動画チャンネルにおける発言について説明させていただきます。

私の発言の真意は次のようなものです。これから少子高齢化が加速し、要介護者が遠からず1000万人を超えると言われている中、介護従事者の倍増は急務です。しかし、現状はお金の問題、つまり間違った財源論が原因で介護従事者の給与も安く、十分な従事者を確保できない状態になっています。だからこそ私は、この間違えた財源論による緊縮財政の呪いを打破するために、れいわ新選組の構成員として活動して来ました。


なるほど。

しかし、これは本質的にはお金の問題ではありません。もし我々が主張していたように、財源論の思い込みが外れ、お金がいくらでも作れることが理解されれば、上限はお金ではなく、それで動かせる人の時間と労力という「実体リソース」の有限性になります。少子高齢化で人口バランスがとてもいびつになる中、果たして十分な人材を確保できるのかどうか。また、お金の問題をクリアしたとしても、その時には他の仕事の給与水準も上がっています。他にも魅力的な仕事がたくさんある中、どれだけ介護の仕事に魅力を感じてもらえるのか。もし日本人労働者が足りなければ、海外労働者の受け入れ、またはAIやロボットによる介護などの選択肢もあるかもしれませんが、それでも結局は、それも含めた総労働力の配分となり、介護以外も食糧、エネルギーの自給や一定の外貨の確保、その他皆さんの生活に必要なあらゆる仕事がある中で、どこにどれだけ配分するかというのは、一面だけを見ては決められない難しい国家経営上の決断になります。

そうですね。

私は必ずしも悲観的ではありませんが、人の気持ちと未来はわかりません。もしかしたら、我々は苦渋の選択を迫られるかもしれない。その可能性を100%否定できるでしょうか?もしできないのなら、我々はそれについて考えておかなければならないと思います。その時に我々はどうするのか?ただ何もせず、現場と当事者に押し付け続けるのか?何かするのであれば、どんな考えに従って、何をどう行えばいいのか?

ふむ。

もちろん生産性や能力、ましてやナチス・ドイツが行った人種による選別などとんでもないと思います。私はそんなことは一言も言っておりません。むしろ、反射的にそんなことを連想する方が、私は差別と偏見に満ちていると思います。なぜなら、そこには、ご高齢者=生産性の低い人という決めつけが見て取れるからです。私はそもそも人を生産性で測れるとは全く思っていません。むしろ、生産性、つまり短期的にお金を生み出す能力、で序列を生み出す仕組みが今の金融システムであり、だからそれを変えようと10年近く活動してきたことは、私の著作や動画を見れば簡単にわかります。

そうなんですね。

私は、どうしても何らかの方策が必要なのであれば、高齢になれば死が近づくという自然の摂理にしたがって考えるべきではないか、と言っています。勿論これはただ年齢で分けるような単純な話ではなく、むしろ間違った財源論の問題を解決すれば、年金も十分払えるわけですから、好きなだけ健康で長生きしていただいて、最後に病気になられた時に、何がなんでも延命を続けるのではなく、医師のアドバイスに基づいて延命中止のための何らかのルールを作るなど、最後の出口を少しだけ緩めるということです。今はまずは延命措置が必要ですから、ご本人の意思がわからないままご家族がその責を負ったり、ご家族同士が一致しなかったり、無理な延命で尊厳を失ったりと、すでに色々な問題があるはずです。それを少しだけ、自然の摂理にしたがって緩和する必要があるのではないか、という話です。

ここです。この流れが唐突だと思いませんか。どうしてこの
様な文章を書くに至ったかについては後ほど考察してみよう
と思います。

もう一つ、今回の発言に至った背景をご説明すると、新型コロナの影響です。世界的に重症化リスクはご高齢者に特に高いというデータが出てきている中で、若い世代へのしわ寄せがとても大きいと感じています。緊急事態宣言は解除されましたが、「新しい生活様式」は我々の生活を一変させています。特に子どもたちの生活はかなり制限されていて、屋外で遊ぶことも友だちとおしゃべりすることも制限される例も聞いています。「子どもたちの命を守る」、「クラスターを防ぐ」などの意見もわかりますが、本当にこれで良いのでしょうか?

「高齢者」という発言に合わせて取って付けたのでしょうか。

例えばご心配なご高齢者には外出を控えていただき、生活に必要なスーパーなどでのご高齢者タイムゾーンを設ける、高齢者施設の対策を強化するなどして、その他は通常の生活様式に戻すというような案は考えられないでしょうか?それによって、確かに感染者数も増え、結果的にご高齢の死亡者数は増えるかもしれません。それは命の選別だからダメだと言われるかもしれません。しかし、このまま行けば、膨大な数の経営破たんと失業者を生み、もしかしたらその中で失われてしまう命は「新しい生活様式」によって選別されていないのでしょうか?また、仮に死を迎えなくても、子どもたちを始め、今を大切に生きる人たちの時間も命です。その人たちの時間の過ごし方も命の問題ではないのでしょうか?

時間の過ごし方については、良く発言していらっしゃいます。

私が「政治家が命を選別しなければならない」と思わず言ってしまったのは、このように命の選別になりかねない考えも恐れず発信し、場合によってはそれに賛同する人々の負託を受けて、代理人とし実行する仕事であるということです。それを政治家が尻込みしていて、他に誰ができるのか、と言う話です。

そうですね。政治家の決断は結果的に命の選別になる、現実
があるのですね。

そもそも、全ての政治決断は命に直結します。何に予算をどれだけ組むか、それによって制度のと内と外が生まれ、制度に救われない可能性の人が出ます。どんな医薬品、農薬、添加物を認可するかによって、命の長さや質が変わります。また、どんな経済政策を取るかによって、国民の資産が例えば他国の軍費となり、たくさんの人を殺すかもしれない。朝鮮戦争やベトナム戦争で日本の基地から出撃した米軍がどれだけの人を殺したのでしょう?つまり、その影響範囲と時間軸を狭く短く取るから見えないだけで、政治家の決断は結果的に命の選別になる、そういう仕事であることをはっきり自覚してやるべきだ、ということです。

影響範囲と時間軸を充分広く長く捉える事が出来れば、政治
家の決断は結果的に命の選別になる、と言う現実を認めざる
を得ないですね。

もっと言うと、皆さん一人ひとりの決断と行動も命に直結します。この世にゼロリスクはありませんから、車に乗るにも、飛行機に乗るにも、外を歩くにも命はかかっています。我々が海外から食糧や衣服を安く買い続けた結果、児童労働で海外の子どもたちの命が脅かされ、バングラディッシュの縫製工場の悲惨な事故で命が奪われたりもします。食肉文化によって、絶滅危惧種の動物を守りながら、別の動物の命を選別していたりもします。つまり、我々はみんな少しずつ命を危険に晒し、他の人や動物の命を脅かしながら、自分の時間、すなわち命を削りながら生きています。それが我々の生活のリアルであり、その相関性や複雑性が見えてきたら、どんなリスクを取ってどんなリスクは取らないのか、その取捨選択も冷静にできるようになる。そうすれば、このコロナのようなことが起きた時も、取捨選択の話ができるようになり、最終的に自分たちで自分たちの生き方、死に方を決めることができる。皆さんが選別するということは、その代理人の政治家が選別するということです。それで不安を感じるのだとすると、我々が我々自身を信じていないということになります。今回の発言はそういった意味も含んでいます。

以上、あまりにも不適切で説明不足だったため、改めてご説明いたしました。


〈大西つねきの公式サイト 7/17 大西つねき会見全文〉

色々な枝葉を付けて文章を膨らませる語彙力が凄まじいから、
話の筋が埋もれて、分かりにくくなっているのですけれども、
ついうっかりしてしまった発言に合わせて、発言を無理矢理
正当化する文章を組み立てようとした試みにも見えて来ない
でしょうか。



命、選別しないとダメだと思う。
はっきり言いますけど、その選択が政治。

選択するのであればもちろん高齢の
方から逝ってもらうしかない


何が間違っていたか、結論を申し上げましょう。前半部分は、
批判の対象になりやすいですが、現実に深く向き合えば認め
ざるを得ない真実かもしれません。ただ必ず選別しなければ
ならないのか、と言えば、それはNOかも知れません。選択せ
ざるを得なかったのがこれまでの政治。なのかも知れません。


では、それ以外の選択は有り得ないのでしょうか。


ここまで明らかになってくれば、別の問題が浮上してきます。
後半部分で、「選択するのであれば○○」の、○○の部分に
「高齢の方」を当てはめた理由とは、何だったのでしょうか。

大西氏は○○の部分に特定の人種を当てはめたわけではあり
ません。特定の民族を当てはめたわけでもありません。もち
ろん、れいわ新選組を通して接する機会のある人たちを当て
はめる事等、決してし無かったのですけれども、「高齢の方」
を当てはめる事が出来た理由は何だったのでしょうか。



もう一度、大西氏の説明を読んでみましょう。

(前略)私の発言の真意は次のようなものです。これから少子高齢化が加速し、要介護者が遠からず1000万人を超えると言われている中、介護従事者の倍増は急務です。しかし、現状はお金の問題、つまり間違った財源論が原因で介護従事者の給与も安く、十分な従事者を確保できない状態になっています。だからこそ私は、この間違えた財源論による緊縮財政の呪いを打破するために、れいわ新選組の構成員として活動して来ました。

しかし、これは本質的にはお金の問題ではありません。もし我々が主張していたように、財源論の思い込みが外れ、お金がいくらでも作れることが理解されれば、上限はお金ではなく、それで動かせる人の時間と労力という「実体リソース」の有限性になります。少子高齢化で人口バランスがとてもいびつになる中、果たして十分な人材を確保できるのかどうか。また、お金の問題をクリアしたとしても、その時には他の仕事の給与水準も上がっています。他にも魅力的な仕事がたくさんある中、どれだけ介護の仕事に魅力を感じてもらえるのか。もし日本人労働者が足りなければ、海外労働者の受け入れ、またはAIやロボットによる介護などの選択肢もあるかもしれませんが、それでも結局は、それも含めた総労働力の配分となり、介護以外も食糧、エネルギーの自給や一定の外貨の確保、その他皆さんの生活に必要なあらゆる仕事がある中で、どこにどれだけ配分するかというのは、一面だけを見ては決められない難しい国家経営上の決断になります。

私は必ずしも悲観的ではありませんが、人の気持ちと未来はわかりません。もしかしたら、我々は苦渋の選択を迫られるかもしれない。その可能性を100%否定できるでしょうか?もしできないのなら、我々はそれについて考えておかなければならないと思います。その時に我々はどうするのか?ただ何もせず、現場と当事者に押し付け続けるのか?何かするのであれば、どんな考えに従って、何をどう行えばいいのか?(後略)


〈大西つねきの公式サイト 7/17 大西つねき会見全文〉

大西氏にとって、この問いに対する答えは、「出せない」と
言う結論が本当のところ
なのでしょう。それを認めずに無理
をして答えているのが次の文章ではないでしょうか。

私は、どうしても何らかの方策が必要なのであれば、高齢になれば死が近づくという自然の摂理にしたがって考えるべきではないか、と言っています。勿論これはただ年齢で分けるような単純な話ではなく、むしろ間違った財源論の問題を解決すれば、年金も十分払えるわけですから、好きなだけ健康で長生きしていただいて、最後に病気になられた時に、何がなんでも延命を続けるのではなく、医師のアドバイスに基づいて延命中止のための何らかのルールを作るなど、最後の出口を少しだけ緩めるということです。今はまずは延命措置が必要ですから、ご本人の意思がわからないままご家族がその責を負ったり、ご家族同士が一致しなかったり、無理な延命で尊厳を失ったりと、すでに色々な問題があるはずです。それを少しだけ、自然の摂理にしたがって緩和する必要があるのではないか、という話です。

〈大西つねきの公式サイト 7/17 大西つねき会見全文〉

この答え方が、これまで、何かしらの著作や動画内での発言
を通して、繰り返し述べられて来ている答え方なのか、今回
初めて出て来た答え方なのか、そこまで詳しくは知りません。

しかし、残念ながら、「高齢の方」と深く向き合った経験が
ある人間から出て来る考えとは言えない、「浅い考えだ」と
言わざるを得ない
のではないでしょうか。

 
posted by miraclestar at 19:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月17日

立憲民主党所属議員は自信を持つ事が出来ないのでしょうか

野党、特に第一党の立憲民主党は、与党の批判をするだけで、
建設的な議論を進めようとする姿勢を見せない。


これは、与党に肩入れをする言論人から良く出て来る批判だ
と思います。この様な批判を見て、賛同する国民の間からも
同様の批判の声があがり、立憲民主党の所属議員は、新聞と
SNSの両面から、集中砲火を浴びているのかも知れません。

しかし、妥協のない批判を続ける事こそ「立憲主義に基づく
ボトムアップの政治」の正道とも言える行動であり、自信を
失う必要等まったくない、とは誰も言わないのでしょうか。

実は、昨年行われた参院選前に、立憲民主党に関して書いた
文章があったのですが、立憲民主党が擁立した候補者を見て、
「時期尚早、いまはやめておこう」と思って消去したのです。

いまも「時期尚早」と判断したときと同じ横やりの声は依然
残っており、懸念は消えないのですが、変化への期待を込め、
いま世に問うてみる事に決めました。

立憲主義とは、何も憲法に限った話ではありません。憲法が
立憲主義が最も明晰に現れる理想空間である事には、間違い
ないのですが、もっと日常の議員活動の中で普段から使って
いく考え方として、援用していく事が可能なのです。

ここから先は、意図した目的以外へ盗用される可能性がある
為、詳しい説明は控えさせていただきます。

立憲民主党・国民民主党、両党の公式発表によると、新党を
結成するやり方での合流が議論されている様ですね。やり方
を変えたからと言って、過去の考え方に戻るだけの数合わせ
を積み重ねても、期待は集まらないのではないかと思います。

立憲民主党がいま既に国民の期待を集める程の顕著な活躍を
しているならまだわかりますが、お世辞でもそう言えません。
寄せ集めで規模だけ拡大しても、質は低下する一方でしょう。

実際に、立憲側から国民側へ渡されたと言う5項目の提案文書
を確認してみると、手続き上の功利を弄する脱法的なやり方
(比例復活した議員は党の移籍に制約がある)からはじまり、
「民主党」と言う過去の成功体験への回帰を目論む内容まで
含まれていて、国民に共感を広げる内容と言うよりは、立憲
幹部の自己満足とも受け取れる内容である事がわかります。

枝野代表は「苦渋の判断」と言いますが「良さそうな方向性
だから進んでしまえ」と言う“神頼み的判断”で前進してし
まえば、致命的な痛手を負う事になるのではないでしょうか。

 
posted by miraclestar at 00:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月14日

なぜ「#国会を止めるな」運動が不発に終わったのか

いま立憲民主党がにわかに熱気を帯びています。東京都知事
選を経験し変化の糸口をつかみかけていると言えるでしょう。
これまでの過去を整理し、明確な決別宣言が出来るかどうか、
その瀬戸際に来ています。

少し前の立憲民主党を思い出してみましょう。

(前略)第2次補正予算案の審議は今月(6月)10日まで衆院予算委で、11、12日は参院予算委で行われ、12日には参院本会議で成立する見通しだ。立憲民主党議員が言う。「今は政策より国対が国会の審議を回しているので国対委員長・安住淳が早い時期に自民党国対と握っていて、会期の延長もなければ10兆円の予備にについてもさして追及するでもなく、ざっくりとした5兆円分の内訳の開示で了承するなど自民党の言われるまま。早くから補正に賛成するにしても、会期延長ぐらい勝ち取るべきだった」。その安住は(6月)8日に「いずれ補正予算案の質疑の見通しが立ったら『#国会を止めるな』運動をしたい。国会こそが国の予算執行の唯一のチェック機能を果たせる場所だ。国会を閉じるということは国民を代表する国会にチェックをさせない事なのでこれはまずい。新型コロナウイルスの第2波、第3波が来たとき『国会を開けません』で、本当に国民は納得するのか。」と二枚舌を繰り出した。(後略)

〈日刊スポーツ 6月10日 (朝刊) 21面〉

どこかで見た光景、既視感を覚えるという人は、相当政治の
動きを詳しく見ている人かも知れません。実際、似たような
場面がありました。思い出してみて下さい。昨年末にかけて
の国会会期末、政府が、シンクライアント方式を理由に言い
逃れしようとしていた場面で、シンクライアントを見に行く
みたいな本気の追及が出来ず、あと少しのところで取り逃が
してしまったのです。今回の国会会期末も、まるで同じ事の
繰り返しです。

#国会を止めるな 野党の運動不発(中略)
立憲民主党など野党は、「#検察庁法改正案に抗議します」がネット上で広がり、同法案を成立断念に追い込んだ再現を狙った。しかし、SNSの分析が専門の鳥海不二夫・東大准教授(計算社会科学)の調べでは、同法案を巡る投稿は一般市民や芸能人の投稿をきっかけに5月8〜12日で約600万件に達したのに対し、「国会を止めるな」という言葉を含む投稿は、今月(6月)1〜16日で約2万6000件にとどまった。(後略)


〈読売新聞 6月18日 朝刊 4面〉

「なぜ君は総理大臣になれないのか」ならぬ「なぜ立憲君は
総理大臣を捕まえる事が出来ないのか」みたいなドキュメン
タリーをつくったらいいかも知れません。シンクライアント
の件に引き続き、今回の会期末は間抜けさが目にあまります。

総選挙での市民と野党の共闘の勝利にむけて「市民連合@みやぎ」は11日、宮城県の日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党の代表を招き、「市民と野党の共闘でポストコロナの新しい政治を!7・11市民集会」を仙台市内で開きました。(中略)立民の安住淳国対委員長(衆院宮城5区)がリモート講演で、国会で野党が連携してコロナ対策を前進させてきた成果を紹介。そのうえで「『ともに支え合う社会』。これこそがポストコロナの時代に野党が目指すべき社会ではないか。自民党や公明党が目指す社会とは違う社会を世に示して総選挙をたたかいぬきたい。政権をとりましょう」と訴えました。(後略)

〈しんぶん赤旗 Webサイト 7月12日 「『ともに支え合う社会』を 宮城 市民と野党、総選挙勝利へ集会 立民・安住氏訴え」〉

「ともに支え合う社会」とは、先日5月末に立憲民主党代表の
枝野幸男氏が「支え合う社会へ」と題して、「命の暮らしを
守る政権構想」を公表した流れを受けての発言ではないかと
思います。しかしながら、その実態はどうでしょうか。

Wikipediaの安住淳の項には次の様な説明があります。

政策・主張
(中略)
日本の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に賛成[31]。
(中略)

出典31. “2012衆院選 宮城5区 安住淳” (http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A04005001001). 毎日jp (毎日新聞社) 2014年4月7日閲覧。

〈Wikipedia 安住淳〉

過去においてTPP参加に賛成の考えを持っていたからと言って、
ただちに非難する事は出来ません。もちろん、個人的にはTPP
に対する考えは色々と持っていますが、だからと言って他人
がTPPに賛意を示す行為を妨げる事までは出来ません。

しかしながら、安住淳氏が、いま「ともに支え合う社会」を
主張したいと言うのなら、まったく話は違って来ます。

矛盾するからです。

――◇◆◇――

先日5月末に立憲民主党代表の枝野幸男氏が「支え合う社会へ」
と題して、「命の暮らしを守る政権構想」を公表しましたが、
その後、6月18日に公示され7月初めに投票が行われた東京都
知事選で圧勝による再選を果たした小池百合子氏、いや女帝
小池百合子氏と、女帝の称号を付けて呼んで差し上げた方が
良いでしょうか、選挙公報に掲げていた手書きのコメントに
何て書いてあったか覚えていますか。

都民の命と暮らし経済を全力で守ってまいります。

簡単にパクられてしまっただけでなく、圧勝されてしまった
と言う、実に間抜けな体たらくだと思いませんか。

Wikipediaの枝野幸男の項には次の様な説明があります。

政策・主張
(中略)
自由貿易
民主党政権下では環太平洋パートナーシップ協定への交渉参加に前向きな姿勢を示し[129]、経産大臣就任後は「TPPが中長期的には震災復興の後押しになると思っている」との見解を示した[130]。また、2012年の衆院選の際は農業分野への関税は全面的に撤廃すべきとの考えを示した[131]。民主党政権下では環太平洋パートナーシップ協定への交渉参加に前向きな姿勢を示し[129]、経産大臣就任後は「TPPが中長期的には震災復興の後押しになると思っている」との見解を示した[130]。また、2012年の衆院選の際は農業分野への関税は全面的に撤廃すべきとの考えを示した[131]。
(中略)

出典129. “経産相に枝野氏起用 「即戦力」で立て直し図る” (http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201109120164.html). 朝日新聞. (2011年9月12日) 2020年3月7日閲覧。
出典130. “TPP 震災復興の後押しになる 枝野経産相” (https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_pol_111111_047_4/). Economic News.(2011年11月14日) 2020年3月7日閲覧。
出典131. “2012衆院選 埼玉5区 枝野 幸男 - 毎日jp(毎日新聞) - 選挙” (http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A11005002002). 毎日新聞. (2012年12月8日) 2020年3月7日閲覧。

〈Wikipedia 枝野幸男〉

自由貿易体制下で、どうやって「支え合う社会」を構築して
いくのか、枝野幸男氏に秘策があるのなら聞いてみたいです。

――◇◆◇――

Wikipediaで「日本再生の基本戦略」と調べてみましょう。

いま振り返れば、デタラメばかりで、いまさら触れるまでも
無い項目が並んでいるのですが、この戦略の策定にいま現職
の国会議員が何人か参加しています。立憲民主党の現職議員
で言えば、安住淳氏と枝野幸男氏も名を連ねています。

とは言うものの、なんて事はない、いま目の前に居座る政体
そのものじゃないか、と気付くかも知れません。策定に参加
した構成員は、意見は求められるかも知れないけれども、お
飾りに過ぎず、当時もいまも変わらない官僚がほぼ仕切って
いる、と言う事なのでしょう。

だからと言って、構成員として、意思決定に参加した過去が
消えるわけではありません。手配した誰かは別人であっても、
意思決定の結果から逃れる事は、簡単には出来ないでしょう。

――◆◇◆――

先日5月末に立憲民主党代表の枝野幸男氏が「支え合う社会へ」
と題して、「命の暮らしを守る政権構想」を公表しましたが、
その後、6月18日に公示され7月初めに投票が行われた東京都
知事選で圧勝による再選を果たした小池百合子氏、いや女帝
小池百合子氏と、女帝の称号を付けて呼んで差し上げた方が
良いでしょうか、選挙公報に掲げていた手書きのコメントに

都民の命と暮らし経済を全力で守ってまいります。

と書いてあった事を覚えていますか。この他に小池百合子氏
の選挙公報を隅々まで読み返してみると、なるべく多くの人
に受けそうな、あいまいでふわっとした、いわゆる美辞麗句
の寄せ集めである事が、見てとれるのではないかと思います。

最初に読んだ瞬間、これは明らかに宣伝のプロ、コピーライ
ティングの専門家が関わってつくった内容だと直感しました。
もちろん小池百合子氏本人の言葉も含まれているのでしょう
けれど、サイボーグ的と言うか、ちぐはぐ感と言うか、隠し
切れないものを発していたと思いました。

それはそうと、小池百合子氏が掲げていたコメントの中では
「経済」が書き加えられていた点が、味わい深いと思います。

ここから読み取れるのは「経済」に対する考え方の違いです。

立憲民主党が主張を始めた「命と暮らしを守る」考えの中で
「経済」とは距離を置く対象でしたが、小池百合子氏が掲げ
ていた考えの中で、「経済」とは都知事の手の中にがっちり
握られていたのです。

小池百合子氏が言う「経済」とは、小池百合子氏がすり寄る
強き者達の「経済」の事であり、強き者達の「経済」を守る
事が第一の基準として据えられて、これからも騙され続ける
都民(日本国民)の命と暮らしがすり潰される事になるので
はないでしょうか。

――◆◇◆――

安住淳氏が国対を務め枝野幸男氏が代表を務め、野党第一党
でもある立憲民主党が、国会会期末で総理大臣を取り逃がす
失態を繰り返すのは、他ならぬ、代表をはじめ立憲幹部達が
自らの内部に抱える矛盾こそが原因なのではないでしょうか。

 
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2020年07月07日

NR JAPAN からは生まれて来なかった JAPAN DREAM 時代

東京では小池百合子氏が東京都知事に再選されました。過去
最多得票数に次ぐ、歴代二位の得票数による圧勝だそうです。

再選を伝えるある新聞の一面をめくると、文藝春秋刊「女帝
小池百合子」の大きな広告が目に入ります。「東京の、日本
の将来を彼女に任せて大丈夫か?」と問いかけているのです。
いま日本では、小池百合子氏の様な、「嘘をついて自分以外
の他者をすり潰してなりすまし、強き者にすり寄る」やり方
こそが、真似するべき手本とされる世の中に、なっているの
でしょう。

ここで個人的な思い出話になって申し訳ないのですが、いま
から10年程前、東日本大震災が起きるよりも前の2009年から
2010年にかけて、当時僕は NR JAPAN の一員としての肩書を
持ち活動し、福岡と大阪、そして東京と、三度のイベントの
成功に向け、右も左も分からないまま、奮闘していました。

当時、イベントで掲げていた題目は、次々と変わりましたが、
東京で掲げていたのが「始まる、JAPAN DREAM時代」だったの
です。新入りだった僕は、当然の事ながら、NR JAPAN の古株
と比べて色々と必要な能力とか理解とかの不足があり、殆ど
戦力にならなかったのですけれども、当時の経験から、JAPAN
DREAM とは何なのか、その核となるイメージは得たと思って
います。

ただし、残念ながら僕は JAPAN DREAM 時代を牽引するトップ
ランナーになるだけの能力は、持ち合わせていませんでした。
向いていないのです。別の方向性の能力をたくさん持ち合わ
せている為、いまさら、その方向性の能力を開発する余地が
無いのです。だからこそ、NR JAPAN で、活動を共にしていた
古株の面々に、期待するしかありませんでした。期待を託し
続けた10年があった結果が、女帝 小池百合子都知事の圧勝に
よる再選だったのです。

NR JAPAN には能力を持った古株はたくさんいましたが、残念
ながら、その内容を使いこなすだけの能力が不足した人間の
他に、まったく関係無い能力を持ち合わせた人間もいて玉石
混交状態でした。その“まったく関係無い能力”とは何かと
言うならばまさに「嘘をついて自分以外の他者をすり潰して
なりすまし、強き者にすり寄る」やり方の事だったのです。

NR JAPAN は営業会社としての側面がある以上、「嘘をついて
自分以外の他者をすり潰してなりすまし、強き者にすり寄る」
やり方をする人間が、高い営業成績を出す可能性がある事は
容易に想像がつきます。ただ、NR JAPAN でそのやり方が通用
するとは、思っていませんでした。周りの人間がすぐ見抜く
だろう、そのやり方を続ければ、居場所が無くなるだろうと、
信頼していたからこその期待があったからです。

ところが、その期待は裏切られました。そうは思いたくあり
ませんが、そう考えざるを得ない現実を目にすれば、認める
しかありません。

いま日本では、小池百合子氏の様な、「嘘をついて自分以外
の他者をすり潰してなりすまし、強き者にすり寄る」やり方
こそが、真似するべき手本とされる世の中に、なっているの
です。漏れ伝わって来る「女帝 小池百合子」像を目にすれば、
まるでそれは NR JAPAN を牛耳る古い女達の姿そのものです。
10年経って NR JAPAN が、小池百合子氏の様なやり方をする
人間に完全に支配されてしまったのではないかと思います。

 
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2020年07月01日

日本における民主主義は死滅寸前

「お金で票を買う事が出来る」

そのやり方を指示した人間が、今回も、また、いつもの如く、
トカゲの尻尾切りで逃げ切ろうとしています。昨年の参院選
広島選挙区で起きた、大規模買収事件の事です。

先月25日に、「『安倍さんから』と言われて現金を渡された」
とする証言があった事を、中国新聞が報じました。ところが、
その後の全国紙では、知る限りですが、まったく報じられず、
日本共産党のしんぶん赤旗が報じた以外は、黙殺されました。

本来なら、全国紙の一面トップで報じられてもおかしくない
大ニュースであるはずなのに、揃って報じられていない事を
不思議に思いながら、入手出来る限りの新聞を、隅々迄注意
深く読んでいたのですが、昨日、証言をした議員が辞職した
との新聞記事をやっと見つける事が出来ました。

辞職したからには報じないわけにはいかない、と言う事なの
でしょうか。記事は、社会面の一番下の段に、ほんの僅かな
面積を割いて掲載されていました。

「安倍さんから」証言の町議辞職(中略)
昨年7月の参院選をめぐり、(中略)克行議員に「安倍さんから」と言われて現金を渡されたと証言した広島県府中町の繁政秀子町議(78)が29日、辞職した。(中略)現金受領を証言した地元議員の辞職は初めて。(後略)


〈朝日新聞 6月30日 朝刊 26面〉

読売では、辞職した事実は報じられたのですが、朝日と違い、
「安倍さんから」と言う証言をした事は伏せられていました。

辞職の府中町議「迷惑をかけた」 30万円受領
昨年7月の参院選を巡る大規模買収事件で、衆院議員の河井克行・前法相(57)(自民党を離党)から30万円を受け取ったことを認めた広島県府中町の繁政秀子町議(78)が29日、辞職した。繁政町議は26日に「一身上の都合」で町議会に辞職願を提出。29日の本会議で辞職が全会一致で同意された。(中略)繁政町議は29日、議長室を訪れ「ご迷惑をかけました」と謝罪したが、現金授受に関する説明はなかったという。(後略)


〈読売新聞 6月30日 朝刊 26面〉

日経では、何も報じられませんでした。

 
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