2020年06月24日

10万円ではじめるプログラミング講座 6


――◇◆◇――

これまでにつくったプログラムを使って解く事が出来る問題
をいくつか取り上げようと思います。こちらをお読み下さい。

人権を無視し自由を侵す国家に媚びへつらってはならない

(中略)中国が掲げるのは「共産党によって強力に指導された政治体制」だ。中国が武漢におけるウイルスを封じ込めたと喧伝した際、中国共産党の強力な指導体制を誇った。これは単純に共産党をたたえているのではなく、「自由民主主義社会は自分たちの理念ではない」ことを暗に世界に示したのだ。

危機の際、自由民主主義社会の対応が遅れがちになるのは事実だ。なぜなら、自由民主主義社会においては効率以上に「国民の基本的人権」や「自由」を尊重するからだ。国民の権利や自由など全く意に介することなく、ひたすら効率を追い求める非・自由民主主義社会の方が迅速な対応を取ることが可能である。

だが、効率のみを追求する社会において、人々は幸せに生きることができるのだろうか。現在、香港で「国家安全法」が導入されようとしており、多くの市民が怒りの声をあげている。なぜ、彼らは必死に戦うのか。それは、「自由民主主義社会こそが、最も人間らしく生きることができる」という確信があるからだ。(後略)(筆者:岩田温)


〈夕刊フジ 6月9日(6月8日 夕刊) 1面〉

夕刊フジの一面トップを飾るコラムです。夕刊フジは名前を
出さない新聞社所属の記者が記事を書くのではなく、名前を
出したコラムニストが書くコラムを一面トップに据える事が
恒例となっている様です。

夕刊フジは、フジサンケイグループの一員で、読売新聞等と
並んで、政府の見解を反映した記事を書く事で有名な新聞と
言えるのではないかと思います。従って、一面トップを飾る
コラムを書くコラムニストは、ほぼ政府の見解と同じ意見を
述べる人間が選ばれていると考えて良いでしょう。

記事では、中国をやり玉にあげて、非・自由民主主義社会を
正当化し、正当化するのにとどまらず、その体制がコロナ禍
でウイルスを封じ込めた成果を誇り世界に示そうとする動き
を批判しています。これが日本社会において共感を集める言
説である事を踏まえた上での情報発信である事は間違いない
でしょう。

この様な言説が共感を集める背景には、日本は「自由と民主
主義」が確立した社会であるし、日本社会において中国で行
われている様な人権の無視や自由の侵害、「表現の自由」や
「思想信条の自由」そして民主主義を否定する仕打ちはあり
得ない
との、根拠の無い安心感があり、まさか政府がその様
な行為をしているはずが無く、だからこそ信頼を置いて任せ
ていると言う人が多く存在しているのではないかと思います。

特に、政府の見解を反映した記事を書く事で有名な新聞社の
記事である故に、ほぼ政府の見解であり、まさか政府がその
様な行為をしているはずが無いだろうと言う根拠のない信頼
が強化されるのではないかと思います。

果たして、本当にそうなのでしょうか。これまでにつくった
プログラムを使って、次の問題を解いてみましょう。

2018年(平成30年)6月10日に執行の新潟県知事選挙において、
NHKは投票を終えた有権者を対象に、原発再稼働に賛成か反対
か、出口調査を行いました。賛成と答えた有権者は、全体の
27%、反対と答えた有権者は、全体の73%でした。出口調査の
結果は、賛成と反対、それぞれの回答をした有権者が与党系
候補と野党系候補のどちらに投票したか、についても示して
います。賛成と答えた有権者の73%が与党系候補である花角氏
に投票したと答えており、21%が野党系候補である池田氏に投
票したと答えていました。反対と答えた有権者の38%が花角氏
に投票したと答えており、58%が池田氏に投票したと答えてい
ました。この結果から、花角氏に投票したと答えた有権者の
割合はどれだけで、池田氏に投票したと答えた有権者の割合
はどれだけで、どちらの候補に投票したと答えた有権者の方
が多かったのでしょうか。


これまでにつくったプログラムを実行します。

「アップル」の欄には「27」と入力します。
「パイナップル」の欄には「73」と入力します。
「アップル」の行の「ペン」の列には「73」と入力します。
「アップル」の行の「えんぴつ」の列には「21」と入力します。
「パイナップル」の行の「ペン」の列には「38」と入力します。
「パイナップル」の行の「えんぴつ」の列には「58」と入力します。

「計算」ボタンを押してみましょう。

「ペン」の列に表示された計算結果が
「花角氏に投票したと答えた有権者の割合」です。

「えんぴつ」の列に表示された計算結果が
「池田氏に投票したと答えた有権者の割合」です。

いかがでしたか。次の問題も解いてみましょう。

2019年(平成31年)4月7日に執行の北海道知事選挙において、
NHKは投票を終えた有権者を対象に、前回の知事選挙における
投票先と今回の知事選挙における投票先がどう変化したのか、
出口調査を行いました。前回の知事選挙で与党系候補に投票
したと答えた有権者のおよそ70%が与党系候補である鈴木氏に
投票したと答えており、およそ30%が野党系候補である石川氏
に投票したと答えていました。前回の知事選挙で野党系候補
に投票したと答えた有権者のおよそ20%が鈴木氏に投票したと
答えており、およそ80%が石川氏に投票したと答えていました。
前回の知事選挙で、与党系候補の得票率は56.6%、野党系候補
の得票率は43.4%でした。この結果から、鈴木氏に投票したと
答えた有権者の割合はどれだけで、石川氏に投票したと答え
た有権者の割合はどれだけで、どちらの候補に投票したと答
えた有権者の方が多かったのでしょうか。


これまでにつくったプログラムを実行します。

「アップル」の欄には「56.6」と入力します。
「パイナップル」の欄には「43.4」と入力します。
「アップル」の行の「ペン」の列には「70」と入力します。
「アップル」の行の「えんぴつ」の列には「30」と入力します。
「パイナップル」の行の「ペン」の列には「20」と入力します。
「パイナップル」の行の「えんぴつ」の列には「80」と入力します。

「計算」ボタンを押してみましょう。

「ペン」の列に表示された計算結果が
「鈴木氏に投票したと答えた有権者の割合」です。

「えんぴつ」の列に表示された計算結果が
「石川氏に投票したと答えた有権者の割合」です。

――◇◆◇――

世論調査で架空回答作成(中略)
フジテレビと産経新聞社は十九日、合同で行った過去十四回の電話世論調査で、調査業務委託先のコールセンター現場責任者が、実際には電話していない架空の回答を一回につき百数十件、不正に入力していたと発表した。世論調査は内閣支持率を含む政治がテーマ。両社は不正データに基づく昨年五月〜今年五月の調査十四回分の放送と記事を取り消し、世論調査は当面休止する。(中略)不正は十四回全てで行われ、総調査件数の約17%に当たる計約二千五百件に上る。(後略)


〈東京新聞 6月20日 朝刊 27面〉

委託業者が不正入力(中略)
産経新聞社とFNNは昨年5月、合同世論調査の業務委託先について、それまで長年契約していた調査会社との契約終了に伴い、アダムス社に変更した。変更後の調査は昨年5月から今年4月までが1カ月に1回、今年5月が2回の計14回。6月はまだ実施していなかった。世論調査は全国の18歳以上の男女約1千人を対象に電話によるアンケート形式で実施。アダムス社は14回分すべてについて、無作為に選んだ固定と携帯の電話番号約1千件の約半数を日本テレネットに割り振っていた。(中略)日本テレネットが請け負った毎回約500件のうち百数十件について、同社コールセンターに勤務する社員が、実際には電話をかけずに架空のアンケート結果を入力していた。(中略)不正を行った社員は調査に対し「オペレーターの人集めが難しかった」「利益を増やしたかった」と説明している。


〈産経新聞 6月20日 朝刊 25面〉

「ふーん、そうなんだ」みたいな感じで、聞き流してしまい、
ここから不自然さを感じ取る事が出来なければ、真実に近付
く事は出来ないでしょう。

どこが不自然か、わかりますか。

「日本テレネットが請け負った毎回約500件のうち百数十件に
ついて、同社」の「社員が、実際には電話をかけずに架空の
アンケート結果を入力」すると言う「不正は十四回全てで行
われ」た、と言う事実と、「不正を行った社員は調査に対し
『オペレーターの人集めが難しかった』」「と説明している」
と言う事実が矛盾している、と思いませんか。

もう少し、イメージを膨らませてみましょうか。

「オペレーターの人集めが難しかった」のであるならば毎回
オペレーターの人集めをする努力をしているはずです。その
努力の結果として、難しかった、つまり集まらなかった、と
言っているのです。では、毎回必ず「オペレーターの人集め
をする努力をした結果集まらなかった」と言う、同じ結果が
出たと言う事でしょうか。しかも、毎回ほぼ必ず「百数十件
分の電話がかけられないだけのオペレーターが足りなかった」
と言う同じ結果が継続して出続けたと言う事なのでしょうか。

(前略)現場責任者が主導し、実際に電話で聞き取った回答を基に、性別や居住地などの属性を変更して架空データを作成していた。(中略)フジテレビによると、現場責任者は(中略)「自分の独断でやった」と(話している。)(中略)発覚の経緯は「お答えできない」としている。(後略)

〈東京新聞 6月20日 朝刊 27面〉

本当に「現場責任者が主導し」たのでしょうか。
本当に現場責任者が「『独断でやった』」のでしょうか。

そんなはずは無いでしょう。「現場責任者が主導し」たとか、
現場責任者が「『独断でやった』」とか言うのは嘘で、どこ
かの権力者からの指示で、権力者にとって都合の良いデータ
に改ざんする為に、現場の人間が動かされていた、と言う事
なのではないでしょうか。

ここから先は、状況証拠を積み上げた結果として導き出す事
が出来る推論に過ぎませんが、バラバラだった点が結ばれて
一つの線になる推論ではないかと思います。

改ざんの対象については、「不正は十四回全てで行われ」た
と言う事なので、十四回すべてに共通して含まれ、圧倒的に
注目度の高い「政権支持率」が筆頭ではないか、と思います。

こちらをお読みください。

(前略)安倍内閣の支持率急落が止まらない。日本経済新聞社とテレビ東京の世論調査(5〜7日実施)で、支持率は38%と5月の前回調査から11ポイント下落し、第2次安倍政権で最低水準となった。不支持率は51%と9ポイント上昇。2月調査以来4カ月ぶりに支持と不支持が逆転した。(中略)同時期に実施された読売新聞社の世論調査で、支持率は前回5月調査から2ポイント減の40%。不支持率は2ポイント増の50%と半数に達した。(後略)

〈日刊ゲンダイ 6月9日(6月8日 夕刊) 3面〉

求心力が低下して内部告発が起きたのかも知れません。なぜ
「発覚の経緯は『お答えできない』としている」のかについ
ては、週刊誌等に持ち込まれた内部告発が記事化されるとの
連絡を受けて発覚した、と言う事もあるかも知れません。

いずれにせよ、追い詰められて止むを得ずギブアップせざる
を得なくなった何かしらがあった事は、間違いないでしょう。

ここでこれまでにつくったプログラムを改造して、世論調査
の結果として報道された数値から、不正な水増し分を取り除
いて、実際の電話調査で得られた調査結果の数値を計算する
プログラムをつくってみようと思います。

これまでにつくったプログラムを開きます。ファイル名は
「PEAP.xlsm / PEAP.xls」等として保存したと思います。

「PEAP.xlsm / PEAP.xls」
「PEAP2.xlsm / PEAP2.xls」
「PEAP3.xlsm / PEAP3.xls」

の中で、好みのファイルを選びます。

忘れずマクロを有効に設定します。

プログラムの改造を始める前に、これまでにつくった内容を
消してしまう事のない様、ファイル名を変えておきましょう。

ツールバー等にある「名前を付けて保存」をクリックします。

ファイル名は

「mizumashiterebi.xlsm / mizumashiterebi.xls」

等が良いでしょう。

ラベル「アップル」の「Caption」プロパティを
「電話調査分」に変更します。

ラベル「パイナップル」は「水増し分」に変更します。
ラベル「ペン」は「選択肢1」に変更します。
ラベル「えんぴつ」は「選択肢2」に変更します。

「txtRatioAP」と「txtAnsP」の位置を入れ替えます。
「txtRatioAP」は「txtAnsP」があった位置へ移動し、
「txtAnsP」は「txtRatioAP」があった位置へ移動します。

「txtRatioAE」と「txtAnsE」の位置を入れ替えます。
「txtRatioAE」は「txtAnsE」があった位置へ移動し、
「txtAnsE」は「txtRatioAE」があった位置へ移動します。

改造する前の状態では、「計算」ボタンを押したときに実行
されるコードの中で実際に計算する部分のコードは以下の様
になっていると思います。

txtAnsP.Text = (RatioA / 100 * RatioAP / 100 + RatioP / 100 * RatioPP / 100) * 100
txtAnsE.Text = (RatioA / 100 * RatioAE / 100 + RatioP / 100 * RatioPE / 100) * 100

このコードを以下の通りに、書き換えます。

txtAnsP.Text = (RatioAP / 100 - RatioP / 100 * RatioPP / 100) / RatioA * 100
txtAnsE.Text = (RatioAE / 100 - RatioP / 100 * RatioPE / 100) / RatioA * 100

これで完成です。

忘れないうちに、ここまでつくって来たプログラムを保存し
ましょう。ツールバー等にある「保存」をクリックします。

実際に使ってみましょう。こちらをお読みください。

(前略)憲法を改正して「緊急事態条項」を新設することに「賛成」と回答した人は65.8%で、「反対」の3倍近くに達した――。産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が11、12の両日に行った合同世論調査の結果だ。恐れていた事態が招かれつつある。実施主体の特性を割り引く必要はあるにしても、「緊急事態条項」がここまでの支持を集めたのは初めてだ。

新型コロナウイルス禍の前に強権を望む集団心理。特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を安倍首相が発令したのが7日だ。たちまち全国に拡大されたが、彼は当初の、7都府県だけを対象とする「宣言」に先立つ衆院議院運営委員会で、憲法に「緊急事態条項」を設ける議論を、と呼びかけてもいた。

日本維新の会の議員に対する答弁だった。かねて衆院憲法調査会を再開させるべく野党工作を進めていた安倍政権ゆえ、特に意外ではないが、発言のタイミングが問題だ。「宣言」も「条項」も途中までは同じ「緊急事態」。だから多くの人々が混同しがち。そんな折の、政権に近いメディアグループの世論調査だった。(後略)(筆者:斎藤貴男)


〈日刊ゲンダイ 4月22日(4月21日 夕刊) 5面〉

この記事が掲載されたのが4月22日なので、産経新聞とFNNが
11、12の両日に行った合同世論調査と言う事は、4月11、12の
両日に行った世論調査の事で、まさに不正があった世論調査
にあたると言えるでしょう。

この記事には「反対」と回答した人の割合が書いてないので
すが、「賛成」と回答した人が「反対」の3倍近くと言う事な
ので、「賛成」から逆算すると「反対」は22%程度でしょうか。

これまでにつくったプログラムを実行します。

「電話調査分」の欄には「83」と入力します。
「水増し分」の欄には「17」と入力します。
下に飛び出している行の「選択肢1」の列には「65.8」と入力します。
下に飛び出している行の「選択肢2」の列には「22」と入力します。

「水増し分」の行の「選択肢1」の列には「100」と入力します。
「水増し分」の行の「選択肢2」の列には「0」と入力します。

「計算」ボタンを押してみましょう。

「電話調査分」の行の「選択肢1」の列に表示された計算結果
が実際の電話調査で得られた「賛成」の調査結果の数値です。

「電話調査分」の行の「選択肢2」の列に表示された計算結果
が実際の電話調査で得られた「反対」の調査結果の数値です。

いかがでしたか。

「ちょっと待ってください、どうして、『水増し分』の行の
『選択肢1』の列には「100」と言う数値を入力するのですか。」

と聞きたくなるかも知れませんね。

かなり寄り道をしてしまったので、一体何の話をしていたか
忘れてわけが分からなくなっている人が多いかもしれません。

何の話をしていたか思い出せる様に、再び記事を引用します。

(前略)現場責任者が主導し、実際に電話で聞き取った回答を基に、性別や居住地などの属性を変更して架空データを作成していた。(中略)フジテレビによると、現場責任者は(中略)「自分の独断でやった」と(話している。)(中略)発覚の経緯は「お答えできない」としている。(後略)

〈東京新聞 6月20日 朝刊 27面〉

ところで「性別や居住地などの属性を変更して架空データを
作成していた」と言う事なのですけど、性別や居住地などは
属性を変更して作成する事が出来るけれども、アンケートの
質問に対する回答は、どのような架空データを作成していた
のでしょうかね。

まさに、ここが核心ではないでしょうか。17%の架空データが
水増しされる事によって調査結果が変わってしまう事が無い
様に、87%の実際の電話調査で得られた調査結果の数値を比例
配分した架空データを作成していた、と思いますか。それは
無理な話です。

(再委託された会社の現場責任者が架空データを作成したの
 であれば、少なくとも全体の半数の調査結果は別会社であ
 る委託元の担当分であり、調査時点で知る事は出来ません)

必ず、何かしら恣意的なデータを作成しているはずなのです。
それは、一体どの様なデータでしょうか。すべての選択肢の
回答件数が等しくなるデタラメなデータを作成した可能性も
無いわけではありません。

しかし、そんなはずは無いでしょう。どこかの権力者からの
指示で、権力者にとって都合の良いデータに改ざんする為の
データを作成していたと考えるのが自然ではないでしょうか。

どこかの権力者からの指示で、現場の人間が動かされて入力
しただろう、権力者にとって都合の良いデータに改ざんする
為のデータを、入力する欄が、「水増し分」の行の「選択肢1」
と「選択肢2」の列なのです。

――◆◇◆――

嘘をついて有権者を騙す政治家が掲げる旗印に協力した人間
は、嘘と無理心中をさせられる運命が待っている事を、そろ
そろ理解した方が良いのではないかと思います。

日本の国家のあり様を破壊し日本を衰退と破滅に導く危険な
革新思想を広げようと活動を続けるやつらの言う「皆が飛び
ついてくれるような魅力的な物語」とは、嘘に嘘を重ねた虚
構に過ぎないのです。

やつらの言う物語には、必ず果てしなく高度化した「IT機器」
を、街中に張り巡らせる物語が含まれています。なぜならば、
やつらの言う物語とは、果てしなく高度化した「IT機器」を
使って、アイデアのある者からアイデアを窃盗し利権共同体
の構成員が利用する様になる未来、を前提に組み立てられて
いるからです。アイデアのある者を監視し、アイデアのある
者の移動履歴を記録し、アイデアのある者の会話等の音声を
記録し、利権共同体の血肉となる情報を貪り取る事によって
成り立つ物語だからなのです。

権力に巣食い、うまい嘘で国民を騙して富を掠め取り、その
富を、自分を中心とする親しい仲間に分配する活動を通して
利権共同体をつくり、その利権共同体とその利権共同体に群
がって甘い汁を吸うやつらがつくる勢力が、一貫して続けて
来たやり方とは、「自分以外の他者が受け取るはずの豊さを
すり潰して自分のものにする」と言う営みだったと思います。

ある者は、労働者が受け取るはずの豊さを、労働者の立場を
正社員から派遣社員の立場に置き換える事によってすり潰し、
自分のものにするやり方を編み出しました。編み出したやり
方によって甘い汁を吸う事が出来る者達が群がり、一大勢力
を形づくりました。

労働者が受け取るはずの豊かさを、すり潰しただけでとどま
りません。日本国民が受け取るはずの豊かさを、地域住民が
受け取るはずの豊かさを、未来世代が受け取るはずの豊かさ
を、中小規模事業者が受け取るはずの豊かさを、すり潰して
自分のものにするやり方も次々と編み出しました。

いまや果てしなく高度化した「IT機器」を使って、アイデア
のある者が受け取るはずの豊かさを、アイデアを窃盗する事
によってすり潰し、自分のものにするやり方まで編み出した
のです。編み出したやり方によって甘い汁を吸う事が出来る
者達が群がり、これもやはり、一大勢力を形づくっています。

しかしながら、アイデアのある者からアイデアを窃盗し利権
共同体の構成員が利用する様になる未来、は決して訪れない
未来である事を知らなければなりません。少なくとも、アイ
デアのある者から窃盗したアイデアが利権共同体の構成員達
の間で利用出来る様になる事を期待する集団とは、縁のない
方々は、その現実を、容易に受け入れる事が出来るはずです。

いま目の前で行われている、日本の首都である東京都の知事
を決める選挙で、15日の記事では「主要な国政政党が後ろ盾
に付く都知事候補は、いまのところ三人いる」と述べました
が、過去東京都で行われた選挙で数十万票の得票数を集めた
実績があり、十分当選圏内と言える候補がもう一人立候補を
表明しました。れいわ新選組の山本太郎氏です。

山本太郎氏は、客観的事実を根拠として、これら犯罪行為を
行って来た者達に切り込み、断罪する主張が出来る、稀有な
政治家であり、訴えが届いて当選と言う事になれば、退場を
迫る事が出来る様になるわけで、一気に色々なものが変わる
節目になる可能性があると思います。

山本太郎氏がどこまで得票数を伸ばすかは、まったくの未知
数であり、期待を膨らませたくなってしまうのですが、一方
で現実を冷静に見なければならない、とも思っています。

端的に言うと「山本太郎氏はひとりしかいない」と言う点が
問題だと思います。もちろん山本太郎氏に協力する政治家は
既に数多く存在していますし、山本太郎氏の訴えに共感して
協力を申し出るボランティアの人数も、相当な数に迄増えて
来ているのでしょう。しかしながら、山本太郎氏と方向性を
同じくする主張を山本太郎氏と同程度、もし万が一山本太郎
氏がいなくなったとしても、山本太郎氏に代わって同じ主張
が出来る政治家がまだ見当たらないのです。

自民党政権と、それに連なる利権共同体が温存されたいまの
状態のまま、もし山本太郎氏が選挙で勝利して東京都知事に
なったとしたら、どうなると思いますか。東京都知事と言う
職業は、普通の人が知る事の出来ない情報を得る事が出来る
様になる一方で、別の側面では盲目になるでしょう。山本氏
が権力を得て、政策を実行しようとしたとき、山本氏の目の
届く範囲ではもしかしたら、山本氏に期待した通りの政策の
実施がなされるのかも知れません。しかしながら、山本太郎
氏はひとりしかいません。山本氏の目の届かない場所でどう
言う事が起きると想像出来ますか。容易に想像出来ませんか。

存在感低下に焦り(中略)
れいわ新選組の山本太郎代表が15日、東京都知事選に同党公認での出馬を表明した狙いは、都政への意欲以上に、次期衆院選に向けて存在感を示すことにある。(中略)山本氏に近いベテラン議員は出馬の狙いについて「次の衆院選に向け、れいわの票を掘り起こす狙いだ」と明かす。


〈産経新聞 6月16日 朝刊 5面〉

この新聞記者や、ベテラン議員の評価は、辛口で、ちょっと
意地悪な評価にも思えてしまうかも知れませんが、それほど
はずれていないのではないか、と思います。本人の思いとは
裏腹に、結果的にそうなってしまう可能性があるのではない
でしょうか。

――◆◇◆――

 
posted by miraclestar at 17:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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