2020年07月14日

なぜ「#国会を止めるな」運動が不発に終わったのか

いま立憲民主党がにわかに熱気を帯びています。東京都知事
選を経験し変化の糸口をつかみかけていると言えるでしょう。
これまでの過去を整理し、明確な決別宣言が出来るかどうか、
その瀬戸際に来ています。

少し前の立憲民主党を思い出してみましょう。

(前略)第2次補正予算案の審議は今月(6月)10日まで衆院予算委で、11、12日は参院予算委で行われ、12日には参院本会議で成立する見通しだ。立憲民主党議員が言う。「今は政策より国対が国会の審議を回しているので国対委員長・安住淳が早い時期に自民党国対と握っていて、会期の延長もなければ10兆円の予備にについてもさして追及するでもなく、ざっくりとした5兆円分の内訳の開示で了承するなど自民党の言われるまま。早くから補正に賛成するにしても、会期延長ぐらい勝ち取るべきだった」。その安住は(6月)8日に「いずれ補正予算案の質疑の見通しが立ったら『#国会を止めるな』運動をしたい。国会こそが国の予算執行の唯一のチェック機能を果たせる場所だ。国会を閉じるということは国民を代表する国会にチェックをさせない事なのでこれはまずい。新型コロナウイルスの第2波、第3波が来たとき『国会を開けません』で、本当に国民は納得するのか。」と二枚舌を繰り出した。(後略)

〈日刊スポーツ 6月10日 (朝刊) 21面〉

どこかで見た光景、既視感を覚えるという人は、相当政治の
動きを詳しく見ている人かも知れません。実際、似たような
場面がありました。思い出してみて下さい。昨年末にかけて
の国会会期末、政府が、シンクライアント方式を理由に言い
逃れしようとしていた場面で、シンクライアントを見に行く
みたいな本気の追及が出来ず、あと少しのところで取り逃が
してしまったのです。今回の国会会期末も、まるで同じ事の
繰り返しです。

#国会を止めるな 野党の運動不発(中略)
立憲民主党など野党は、「#検察庁法改正案に抗議します」がネット上で広がり、同法案を成立断念に追い込んだ再現を狙った。しかし、SNSの分析が専門の鳥海不二夫・東大准教授(計算社会科学)の調べでは、同法案を巡る投稿は一般市民や芸能人の投稿をきっかけに5月8〜12日で約600万件に達したのに対し、「国会を止めるな」という言葉を含む投稿は、今月(6月)1〜16日で約2万6000件にとどまった。(後略)


〈読売新聞 6月18日 朝刊 4面〉

「なぜ君は総理大臣になれないのか」ならぬ「なぜ立憲君は
総理大臣を捕まえる事が出来ないのか」みたいなドキュメン
タリーをつくったらいいかも知れません。シンクライアント
の件に引き続き、今回の会期末は間抜けさが目にあまります。

総選挙での市民と野党の共闘の勝利にむけて「市民連合@みやぎ」は11日、宮城県の日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党の代表を招き、「市民と野党の共闘でポストコロナの新しい政治を!7・11市民集会」を仙台市内で開きました。(中略)立民の安住淳国対委員長(衆院宮城5区)がリモート講演で、国会で野党が連携してコロナ対策を前進させてきた成果を紹介。そのうえで「『ともに支え合う社会』。これこそがポストコロナの時代に野党が目指すべき社会ではないか。自民党や公明党が目指す社会とは違う社会を世に示して総選挙をたたかいぬきたい。政権をとりましょう」と訴えました。(後略)

〈しんぶん赤旗 Webサイト 7月12日 「『ともに支え合う社会』を 宮城 市民と野党、総選挙勝利へ集会 立民・安住氏訴え」〉

「ともに支え合う社会」とは、先日5月末に立憲民主党代表の
枝野幸男氏が「支え合う社会へ」と題して、「命の暮らしを
守る政権構想」を公表した流れを受けての発言ではないかと
思います。しかしながら、その実態はどうでしょうか。

Wikipediaの安住淳の項には次の様な説明があります。

政策・主張
(中略)
日本の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に賛成[31]。
(中略)

出典31. “2012衆院選 宮城5区 安住淳” (http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A04005001001). 毎日jp (毎日新聞社) 2014年4月7日閲覧。

〈Wikipedia 安住淳〉

過去においてTPP参加に賛成の考えを持っていたからと言って、
ただちに非難する事は出来ません。もちろん、個人的にはTPP
に対する考えは色々と持っていますが、だからと言って他人
がTPPに賛意を示す行為を妨げる事までは出来ません。

しかしながら、安住淳氏が、いま「ともに支え合う社会」を
主張したいと言うのなら、まったく話は違って来ます。

矛盾するからです。

――◇◆◇――

先日5月末に立憲民主党代表の枝野幸男氏が「支え合う社会へ」
と題して、「命の暮らしを守る政権構想」を公表しましたが、
その後、6月18日に公示され7月初めに投票が行われた東京都
知事選で圧勝による再選を果たした小池百合子氏、いや女帝
小池百合子氏と、女帝の称号を付けて呼んで差し上げた方が
良いでしょうか、選挙公報に掲げていた手書きのコメントに
何て書いてあったか覚えていますか。

都民の命と暮らし経済を全力で守ってまいります。

簡単にパクられてしまっただけでなく、圧勝されてしまった
と言う、実に間抜けな体たらくだと思いませんか。

Wikipediaの枝野幸男の項には次の様な説明があります。

政策・主張
(中略)
自由貿易
民主党政権下では環太平洋パートナーシップ協定への交渉参加に前向きな姿勢を示し[129]、経産大臣就任後は「TPPが中長期的には震災復興の後押しになると思っている」との見解を示した[130]。また、2012年の衆院選の際は農業分野への関税は全面的に撤廃すべきとの考えを示した[131]。民主党政権下では環太平洋パートナーシップ協定への交渉参加に前向きな姿勢を示し[129]、経産大臣就任後は「TPPが中長期的には震災復興の後押しになると思っている」との見解を示した[130]。また、2012年の衆院選の際は農業分野への関税は全面的に撤廃すべきとの考えを示した[131]。
(中略)

出典129. “経産相に枝野氏起用 「即戦力」で立て直し図る” (http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201109120164.html). 朝日新聞. (2011年9月12日) 2020年3月7日閲覧。
出典130. “TPP 震災復興の後押しになる 枝野経産相” (https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_pol_111111_047_4/). Economic News.(2011年11月14日) 2020年3月7日閲覧。
出典131. “2012衆院選 埼玉5区 枝野 幸男 - 毎日jp(毎日新聞) - 選挙” (http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A11005002002). 毎日新聞. (2012年12月8日) 2020年3月7日閲覧。

〈Wikipedia 枝野幸男〉

自由貿易体制下で、どうやって「支え合う社会」を構築して
いくのか、枝野幸男氏に秘策があるのなら聞いてみたいです。

――◇◆◇――

Wikipediaで「日本再生の基本戦略」と調べてみましょう。

いま振り返れば、デタラメばかりで、いまさら触れるまでも
無い項目が並んでいるのですが、この戦略の策定にいま現職
の国会議員が何人か参加しています。立憲民主党の現職議員
で言えば、安住淳氏と枝野幸男氏も名を連ねています。

とは言うものの、なんて事はない、いま目の前に居座る政体
そのものじゃないか、と気付くかも知れません。策定に参加
した構成員は、意見は求められるかも知れないけれども、お
飾りに過ぎず、当時もいまも変わらない官僚がほぼ仕切って
いる、と言う事なのでしょう。

だからと言って、構成員として、意思決定に参加した過去が
消えるわけではありません。手配した誰かは別人であっても、
意思決定の結果から逃れる事は、簡単には出来ないでしょう。

――◆◇◆――

先日5月末に立憲民主党代表の枝野幸男氏が「支え合う社会へ」
と題して、「命の暮らしを守る政権構想」を公表しましたが、
その後、6月18日に公示され7月初めに投票が行われた東京都
知事選で圧勝による再選を果たした小池百合子氏、いや女帝
小池百合子氏と、女帝の称号を付けて呼んで差し上げた方が
良いでしょうか、選挙公報に掲げていた手書きのコメントに

都民の命と暮らし経済を全力で守ってまいります。

と書いてあった事を覚えていますか。この他に小池百合子氏
の選挙公報を隅々まで読み返してみると、なるべく多くの人
に受けそうな、あいまいでふわっとした、いわゆる美辞麗句
の寄せ集めである事が、見てとれるのではないかと思います。

最初に読んだ瞬間、これは明らかに宣伝のプロ、コピーライ
ティングの専門家が関わってつくった内容だと直感しました。
もちろん小池百合子氏本人の言葉も含まれているのでしょう
けれど、サイボーグ的と言うか、ちぐはぐ感と言うか、隠し
切れないものを発していたと思いました。

それはそうと、小池百合子氏が掲げていたコメントの中では
「経済」が書き加えられていた点が、味わい深いと思います。

ここから読み取れるのは「経済」に対する考え方の違いです。

立憲民主党が主張を始めた「命と暮らしを守る」考えの中で
「経済」とは距離を置く対象でしたが、小池百合子氏が掲げ
ていた考えの中で、「経済」とは都知事の手の中にがっちり
握られていたのです。

小池百合子氏が言う「経済」とは、小池百合子氏がすり寄る
強き者達の「経済」の事であり、強き者達の「経済」を守る
事が第一の基準として据えられて、これからも騙され続ける
都民(日本国民)の命と暮らしがすり潰される事になるので
はないでしょうか。

――◆◇◆――

安住淳氏が国対を務め枝野幸男氏が代表を務め、野党第一党
でもある立憲民主党が、国会会期末で総理大臣を取り逃がす
失態を繰り返すのは、他ならぬ、代表をはじめ立憲幹部達が
自らの内部に抱える矛盾こそが原因なのではないでしょうか。

 
posted by miraclestar at 19:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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