思い返せば、いま目の前に居座る独裁者は、危機に陥る度に
「神風が吹」いて息を吹き返して来ました。いまから一年前
の通常国会召集日の前日もそうでした。桜を見る会の追及が、
前年末の国会会期終了で、中断させられてしまっていました。
野党は、再び追及する準備を進めていたはずです。ところが、
通常国会召集日の前日に、与野党が対決する構図の首長選挙
で、与党系候補が勝利する出来事が起こり、追及の雰囲気を
押し潰してしまったのです。
通常国会 18日召集
(中略)首相の施政方針演説など政府4演説を18日に、衆参両院で各党の代表質問を20〜22日に行う予定だ。政府・与党は、新型コロナウイルス対策などを盛り込んだ今年度第3次補正予算案の月内の成立を目指す。与野党は補正予算の成立後、(中略)新型コロナ対応の特別措置法改正案を早期に採決することで合意している。(後略)
〈朝日新聞 1月8日 朝刊 4面〉
「新型コロナウイルス対策などを盛り込んだ」補正予算だと
主張していますが、国民から掠め取った富を山分けする利権
共同体へ山分けする富を強化する内容を、それと分からない
様巧妙に隠して忍び込ませてあり、追及する余地があるはず
なのですが、野党は斬り込むのでしょうか。
それとも、18日に政府4演説を行い、週末にかけてガス抜きを
行った後、24日に「神風が吹」いて野党の勢いが押し潰され、
野党の狼狽と混乱の中、慎重な審議無しに補正予算案と特別
措置法改正案を成立させ、利権共同体へ山分けする富を更に
強化する事に使える予備費と、不正に気付き声をあげる国民
を締め上げる事につながる強権を得るのでしょうか。
2021年01月12日
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