速報性が大事だと思い、一部先行して公開する事にしました。
ところで、接種後すぐに重篤になったり死亡したりと言った
急性の毒性は既に報告されているところですが、「酸化グラ
フェン」が長期的に人体に与える影響、つまり慢性の毒性は
どうなっているのでしょうか。
これについては未知と言うしかありませんが、よく知られた
物質の性質を考えれば、想像する事は出来ます。「酸化グラ
フェン」は、大まかに単体の炭素のかたまりとみる事が出来
ます。炭素と言えば、どう言う性質が知られていますか。
よく知られているのは、炭素のかたまり、つまり焦げたもの
には「発がん性がある」として、避ける様に言われませんか。
炊飯器の底でご飯がちょっと焦げた位のものは、食べる事が
ありますが、火にかけ過ぎて、真っ黒焦げになってしまった
ものは、食べないのではないかと思います。
これらの他に、より近い物質の事例を言うなら、「カーボン
ナノチューブ」の事例があります。「カーボンナノチューブ」
は、「グラフェン」を円筒形にしたナノサイズの粒子であり、
人体に与える影響には、近いものがあると予想出来ます。
この「カーボンナノチューブ」には、まさに「発がん性」が
あるとして、慎重に取り扱う様、注意喚起されています。
Wikipediaには次の様な説明があります。
発がん性
- 日本トキシコロジー学会が発行する『ジャーナル・オブ・トキシコロジカル・サイエンス』(2008年2月号)において、がん抑制遺伝子欠損マウスによる実験で発癌性がある可能性が報告されており、健康影響に関する研究、予防的曝露防止対策等に関する検討を推進すること、さらに安全対策が早急に図られるよう国に対して提案要求がされた[49]。
- カーボン・ナノチューブ技術を用いた製品は、アスベストに似た健康被害を及ぼす可能性があることが2008年5月21日、英科学専門誌「ネイチャー・ナノテクノロジー」に掲載された論文により明らかとなった。この研究発表を行ったのはエディンバラ大学のケネス・ノナルドソン教授を中心とする研究グループ。研究グループによるとナノチューブ一般、特に、カーボン・ナノチューブ技術を用いた素材はアスベストに似た健康被害を及ぼし、肺癌などを誘発する危険性が高いと論じている[50]。
- 日本の厚生労働省は2015年までに、動物実験によってカーボンナノチューブに発癌性が認められたとして、「労働者に癌を生じさせるおそれがある危険物質」に追加する方針を決めている[51]。
- カーボンナノチューブを粉体にして樹脂等に混ぜ導電性等の特性向上を行った樹脂製品が廃棄され、その樹脂が焼却処理された際、樹脂は燃えるがカーボンナノチューブの粉体は燃えにくい為、発がん性物質として大気中に飛散し健康被害を及ぼすことが懸念されている。
出典49. “カーボンナノチューブ等に関する安全対策について(提案要求)平成20年2月22日” 東京都福祉保健局
出典50. “ナノチューブはアスベストに似た健康被害を及ぼす恐れ、ネイチャーに研究発表” technobahn.com
出典51. “カーボンナノチューブ:発がん性 人に影響未確定 一部製品注意喚起” 毎日新聞(2015年7月20日)
〈Wikipedia カーボンナノチューブ〉
「カーボンナノチューブ」の量産法が見出され、研究が発展
しはじめたのが1990年代、そこから、健康被害の研究発表が
相次いだ2008年迄、20年近くかかっています。日本の厚労省
が、「発がん性」を認めた2015年迄、更に7年を要しました。
一方、「グラフェン」の薄い層を単体で取り出す方法が発見
された2004年から、2021年で17年が経ちました。健康被害の
研究発表が、そろそろ出ても良い頃合いだと思います。