2021年02月15日

これがやつらの「ニューノーマル」

古今東西の思想家や作家が警告したディストピアは、「いつか」
ではなく、もう目の前に存在しています。盗聴盗撮装置がはび
こる破廉恥な監視国家が、いま手を伸ばせばそこにあるのです。

「20世紀少年」と言う漫画をご存知でしょうか。自分は少年誌
に連載された物語の一部だったり、友達に借りた単行本の一部
を読んだだけで、物語の全体像迄は知らないのですが、独裁者
が暴走する世界を描いた物語だったのではないかと思います。

「20世紀少年」の中には、物語全体を通して鍵となるイラスト
として「人差し指を立てた手と見開かれた目が重なり合った印」
が随所に描かれていたのですが、独裁国家を示す実に的を射た
印だったのではないかと思います。

独裁国家には、盗聴盗撮装置で国民を監視し縛りつける仕組み
が不可欠です。ただ、技術を知らない一般国民には、何が盗聴
盗撮装置で、自らを縛りつけている仕組みなのか理解出来ない
場合が多い様です。その様な独裁国家にとって不可欠な仕組み
を「人差し指を立てた手と見開かれた目が重なり合った印」で
表現するアイデアは、なかなか優れたものだったのではないか
と思います。

「20世紀少年」では、「人差し指を立てた手と見開かれた目が
重なり合った印」が街中の随所に描かれていたのですが、特に
目立ったのは、街の高い場所に描かれた印だと思います。街の
高い場所に、独裁者の目が見開かれている事を警告する表現で
あったのではないでしょうか。

これと同様に、街の高い場所に独裁者の目が見開かれた実際の
事例を、実物で観察できる場所があります。狛江市と世田谷区
の境界近くで行われている建設工事で使用されている、高塔型
クレーンの側面に、周辺一帯を見渡す様にして盗撮するカメラ
がこっそり据え付けられているのです。このカメラは、少なく
とも数百メートル遠方の住宅の窓から、部屋の中の様子を識別
出来るだけの性能を持っている様です。また、周辺の道を歩く
人間を識別し、追跡する機能も持っている様です。

場所は小田急線喜多見駅から少し歩いた場所にあります。北口
を出て、ティップネスの周辺まで来てください。ティップネス
のある区画の周囲の公道を一周すると、この高塔型クレーンを
簡単に発見する事が出来ると思います。辺りが暗くなる時間帯
に訪れる事を勧めます。クレーンの先端にある航空機用の赤色
灯の他に、操縦室の側面に少し暗い赤色灯が光っているところ
が確認出来るのではないかと思います。この高塔型クレーンが
どのくらい高い場所にあるか、正確には分かりませんが、近く
にある川を超えてその先に広がる住宅街の住宅の中や歩行者迄
も盗撮する事が出来る状態があるのではないかと思います。

これと同様の仕組みの整備は、もう既に全国各地で進められて
いる様です。河川敷に設置されている、橋梁監視用のカメラは、
AI顔認識カメラであり、街の高い場所から橋梁と同時に周辺の
住宅の中や歩行者の動きを盗撮出来るようになっており、実際
に盗撮しています。東京スカイツリーには周辺一帯を見渡す様
に盗撮する超高繊細のカメラが据え付けられており、AIと接続
されていると、隠す事をせず、むしろこれが「ニューノーマル
だ」として、何と新聞がこれを報じました。

独裁者を放置すれば、何も無いと思っていた窓から見える空に、
ある日突然盗撮カメラが現れ、生活の隅の隅迄ほじくり出す様
にして、盗撮される様になる事は間違いないでしょう。

 

立法事実に対応する、法律の素案です。


公共の場所における自動認識装置の使用に関わる制限

公道・鉄道・公共施設・その他公共的役割を担う私有地の敷地内で
事前に了承を得ることが困難な不特定多数を対象として

  1. 画像・音声等の情報と過去に蓄積した情報を比較して個人を特定する
  2. 画像・音声等の情報を未来において利用する目的で蓄積する
  3. 有限の時間※内で蓄積した画像・音声等の情報と
    過去に蓄積した情報を比較して未来を予想する
  4. 有限の時間※内で蓄積した画像・音声等の情報を
    未来において利用する目的で蓄積する
    ※…目的毎に適切な有限の時間で上限は一日とする

処理を自動で行う装置を設置又は使用してはならない。

  • 人間がその都度操作して処理する場合は除く
  • 3について人的傷害・物的損害を防止する目的に限り使用することができる
  • 4について人的傷害・物的損害を防止する目的に限り事前に十分周知され、かつ住民投票等の厳に民主的な手続きを経て了承された地域に限定して使用することができる
  • 人的傷害・物的損害を防止する目的であっても
    防犯を目的とする装置は使用することができない
  • 傷害救護・損害通報を目的とする装置であっても公共の場所を
    常時又は定点で自動認識する装置は使用することができない
  • 公道以外で自動認識装置が同一組織が管理する近接※1した敷地内にあり
    かつ本来人間が監視を担う範囲の業務を補助する範囲内においてのみ
    人的傷害※2を防止を目的とする装置の使用が認められる可能性がある
    ※1…上限は五百メートルとする ※2…生死に関わるものに限る
  • 公道で常時において近接※した範囲内から遠隔地に情報を送信せず
    人的傷害・物的損害が発生した場合のみ通報する仕組みの自動認識
    機能付記録装置について生活者のプライバシーに配慮した上で特に
    事故事例の多い交差点においてのみ使用が認められる可能性がある
    ※…上限は二百メートルとする
  • 人間の生活空間に隣接しておらず隔離された場所にある
    施設の周辺で特別な重要性がある場合は公道であっても
    施設を目的としない往来がある公道を除いて警備を目的
    とする装置の使用が認められる可能性がある

公共施設・その他公共的役割を担う私有地の敷地内で
人間が見て明らかにロボットと判断できる装置について
3に該当する機能を持つもののみ使用することができる。

  • ICカードをかざす・磁気カードを通す等の明示的な操作があった
    場合は事前に規約等で了承を得た範囲の情報を蓄積することができる
  • 事前に本人の明示的な了承を得ることが困難な不特定多数の顔を含む
    画像・音声を蓄積することはできない



私有地における自動認識装置の使用に関わる事前通知の義務化

私有地で不特定多数の人間が出入りする場所において

  1. 画像・音声等の情報と過去に蓄積した情報を比較して個人を特定する
  2. 画像・音声等の情報を未来において利用する目的で蓄積する
  3. 有限の時間※内で蓄積した画像・音声等の情報と
    過去に蓄積した情報を比較して未来を予想する
  4. 有限の時間※内で蓄積した画像・音声等の情報を
    未来において利用する目的で蓄積する
    ※…目的毎に適切な有限の時間で上限は一日とする

処理を自動で行う装置を設置又は使用する場合は
見落とすことが無い入口部分にその旨を明示し入場者に
了承又は拒否を判断する機会を確保しなければならない。

  • 人間がその都度操作して処理する場合は除く
  • 私有地の中から記録した画像・音声等の情報で
    あっても私有地の外や私有地の入口部分から外
    の情報を含む情報を処理の対象にしてはならない
  • 1〜4の中でどの処理を含むか明示することが望ましい
    例:純粋に防犯のみを目的とした装置は3に該当する
  • どこにどのような状態で装置が設置されているか明示することが望ましい

私有地で不特定多数の人間が出入りする場所において
人間が見て明らかにロボットと判断できる装置について
3に該当する機能を持つもののみ断り無しに使用できる。

  • ICカードをかざす・磁気カードを通す等の明示的な操作があった
    場合は事前に規約等で了承を得た範囲の情報を蓄積することができる
  • 事前に本人の明示的な了承を得た場合のみ顔を含む画像・音声を蓄積することができる



残念ながら、この法律が出来たとしたら現れるだろう社会とは、
まったく異なる世界へ、いま引きずり込まれようとしています。

想像してみてください。この法律がある世界は、いま目の前に
ある世界と、どう違うのでしょうか。

 
posted by miraclestar at 23:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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