2022年01月06日

日本の近未来を占うふたつの首長選挙

日本の近未来を占うふたつの首長選挙について、振り返って
みようと思います。どちらも昨年8月末、同日に行われました。

前任者の選挙が行われたのは、そのときから四年前、2017年
の事でした。それぞれ7月30日と8月27日に行われていました。
そのどちらも、得票数を書き換える不正選挙が疑われた選挙
でした。

前者は、横浜市長選挙で、ある政策課題の是非が争点となり、
反対を掲げる候補者二名と、「白紙だ」と称しながら事実上
推進派の候補者一名で争われました。ある政策課題の是非に
ついて、出口調査の結果は反対が七割に達しました。しかし、
推進派の候補者が当選とされました。これは計算が合わない
結果でした。反対派の有権者七割が反対の候補者二名に半分
ずつ分かれたとしても、推進派の有権者三割よりも多いはず
なのです。

後者は、茨城県知事選挙で、ある別の政策課題の是非が争点
となり、こちらは得票数を書き換える不正選挙の明白な物証
を残した選挙でした(2020年2月3日記事に詳細があります)。

それ迄も、得票数を書き換える不正選挙はしばしば行われて
いたのかも知れませんが、自分がその明確な痕跡をつかんだ
初めての選挙が、前者の選挙、二回目が後者の選挙でした。

その両方が同日に行われたのですが、不正選挙で歪められた
政治は正されるのか、注目していました。そのうち、後者は
現職が再選されてしまいました。

不正選挙で歪められていた選挙ふたつが、同日に行われれば、
活動が分散して、同時にふたつが正されるのは難しい、とは
思っていました。実際にその通りになりました。それは仕方
のない事だと思います。ただ、残念な事がひとつありました。
国民民主党の茨城県連が得票数を書き換える不正選挙で誕生
した現職を支援した事でした。これで国民民主党は、得票数
を書き換える不正選挙を是認した事になってしまいました。

前者については、特に候補者自身、当選してからは市長自身
について、賛否両論がある様です。当選当初、ある政策課題
について、公約通り中止にしたのは、成果だったと思います。
ただし、それ以外はボロボロの様です。

果たして、あの市長の誕生は、吉だったのでしょうか。それ
とも凶だったのでしょうか。色々あり過ぎて評価がなかなか
定まらないところかと思いますが、自分は次の一点で、あの
市長を評価しているし、期待もしています。それは、社民党
との政策協定の存在です。

社民党との政策協定は、選挙に先立ち、候補予定者と社民党
との間で、2021年8月1日付で締結されました。恐らく、この
政策協定の存在はほとんどの人に知られていないのではない
かと思いますが、非常に完成度が高く、この内容を受け入れ
た首長が誕生した事は、画期的な事だと思います。

特に目を引くのは、以下の条文の存在です。

11. 市民のプライバシーと個人情報を守り、監視社会化の防止につとめる。

〈横浜市長選挙立候補予定者  山中竹春  と
 社会民主党神奈川県連合代表 福島みずほ の
 政策協定書 2021年8月1日〉

他にも、自分が社民党に対して懸念している、外国人に利益
供与する可能性について、少なくともこの政策協定にはその
様な内容が含まれていない点も、安心出来る内容です。

社民党から入手出来ると思うので、一度全文を読んでみては
いかがでしょうか。

 
本日はもうひとつ別の話をしようと思います。まったく違う
話なので、別の日にする事も考えましたが、本日にしました。

当ブログ過去の記事において、選挙運動員として福岡市長選
に挑戦した経験を語った事がありましたが、その中で「忘れ
たい経験」として触れなかった期間がありました。

福岡市長選があったのは、2010年11月の事でした。かつての
仲間が挑戦する、と言う事で、運動員としてかかわりました。
結果は最下位で敗退でした。もちろん選挙結果も重要ですが、
自分にとって何よりも重要な事は、選挙戦に参加した結果と
して、当時好きで大切に思っていた人が自分の手の届かない
ところへ行ってしまった事でした。二重の意味で失敗でした。

その後、経済的な底を経験する中で見つけたのが屋外プール
監視員のアルバイトでした。高校生や大学生がたくさんいる
中に混ざって過ごしました。そこで好きになった人が、ある
アイドルグループが好きだったので、共通の話題を得る為に
そのアイドルグループのMVを一生懸命見て学びました。

夏が終わり、つなぎの様に利用していたアルバイトが終了し、
見つけた次の仕事が、ある電話営業の仕事でした。

これが「忘れたい経験」となりました。

そこは、山手線の駅から歩いていける場所にある中堅規模の
大学受験に対応した学習塾でした。いわゆる広告をほとんど
やっておらず、業者から入手した名簿に電話をかけるやり方
ほぼ一本で成り立っていた塾でした。

当時自分が“成功者”だと思っていた、自己啓発本の著者や
セミナー等に呼ばれていた有名人には、営業で成り上がった
人が多く、特に電話営業は、未経験でやってみたかった事と、
塾に通って大学受験をした経験はあったので、少しは事情が
分かるかなと思った事と、結果次第でたくさん給料が貰える
事と、教育関係の仕事に就いてみたいと言う思いがちょっと
ありました。

出身高校と大学受験経験を告げたら、その時点でほぼ採用に
なったらしく、夏のアルバイト期間は半分残っていたけれど、
前倒しで来る様に言われて、つかの間の“青春”は、あっけ
なく終わりました。

電話営業は未経験で、だからこそ未知の結果が出るかも知れ
ない、と淡い期待をしましたが、経験不足を蹴散らすだけの
結果が出るはずもありませんでした。自分には人と話す経験
が圧倒的に不足していました。これは、幼少期からの性格に
由来するもので、大人になってから取り戻せるものではあり
ませんでした。

一方で、経営幹部の側は、営業社員としてトロフィーが在籍
している事の宣伝効果を重視していた様で、接待の様な扱い
を受けました。社長は支部をつくる夢を語り、いま思えばの
話ですが、どうやら、そこに広告塔として組み込まれていた
様でした。

決定的な思惑の違いを抱えたまま、電話をかけ続けたところ、
自分はこれといった結果が出なかった、のは別に大きな問題
ではなかったのですけれども、それだけではなく、会社全体
でも結果が出なくなっていき、同じ名簿を短い期間で何周も
する状態が続き会社が傾き始めました。自分はどんなに一生
懸命になって電話をかけ続けても、何故か結果が出ない状態
がつもりにつもって、精神的な破綻を迎える事になりました。

正確には覚えていませんが、一月締めの給料が遅れて支払わ
れたのが最後で、締め日迄いかずに途中で離脱した、本当の
最後の給料が支払われなかったので、まもなく当時から十年
のときを迎える事になります。

 

ところで、その仕事をするにあたって、自分に圧倒的に不足
していた経験として明らかになった事として「電話をかけて
つながった高校生と話して共有出来る、平均的な高校生活の
感覚」がありました。あらゆる階層の子どもと混ざって勉強
していたのは小学校迄で、そのあとは、非常に厳しい条件で
選抜された限られた階層の子どもしかいない環境で、しかも
その中でも、波長の合う限られた友達以外とは付き合わない
学校生活を送っていたからです。

電話をかけてつながった相手に話す内容として、主に「親に
話をしてから子どもに代わってもらって話をする段取り」を
想定した台本が渡されていたのですが、台本を抜けて話を広
げる事がほとんど出来なかった様に思います。親に話をする
のは大人同士が話をする感覚で何とかなった場合がありまし
たが子どもと話をするのはホントに厳しかった様に思います。

中学から高校にそのまま上がる学校だったので、高校受験が
自分にはありませんでした。それだけではなく、大学受験も
第一志望単願で、他の選択肢を検討する事さえ無く、現役で
突破(しかも後期で突破と言うレアケース)してしまったの
で、受験で悩んだ経験がゼロでした。

自分が知っていた以外の階層の子どもが、どんな学校生活を
送っていたか、まったく知りませんでした。自分が経験した
以外の受験も、まったく知りませんでした。これで大学受験
を控える子どもと話して、話が広がるはずもありません。

そもそも、すべての子どもにとって高校から大学進学する道
が最良の答えなのかと言う疑問がありました。社会は大学で
学べる内容で働く人だけで成り立っている訳ではありません。

読んでいた台本を思い出しながら気づいた事ですが、平均的
な高校生の間では「工業高校や商業高校の生徒はバカで勉強
が出来ない」と言う共通認識の様なものがある(「工業高校
の生徒でもウチで指導した結果、偏差値高い大学に合格した」
と言うストーリーでアピール。工業高校や商業高校と言えば
「バカで勉強が出来ない」と言うイメージを伝達出来るらし
い。台本は顕著な結果を出した実績があるチームのリーダー
が経験を元に独自にアレンジしたもので、必ずしもすべてが
会社全体の見解と言う訳では無い)様です。自分は工業高校
や商業高校と言えば、名前しか知らず実態が分からなかった
ので、そのまま受け取るしか無かったのですけど、「工業や
商業と言った明確な目的に集った生徒が何故このイメージか」
と言う素朴な疑問はありました。

 
posted by miraclestar at 23:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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