自衛隊は陸上戦力の再編・最新化を進め、道北の守りを固めるべきだ。
と言う主張について論を進めたいと思います。
そんな事いまさら言われる迄もなくやっている、と言いたく
なるでしょうけど、是非最後迄読んだうえで判断していただ
きたいと思います。
そもそも陸上戦力は戦後、旧ソ連の本土侵攻を想定して組織
されて来た経緯があります。戦場となる可能性がある場所に
自衛隊の駐屯地がつくられ、有事に備えて来ました。ただし、
実際の戦場はどこになるのか、北海道なのか本州北側なのか、
分からないから、闇雲に満遍なく守りを固めて来ました。
いまロシアとの二国間関係は、必ずしも悪くないと言えます。
表向きはウクライナ侵攻を糾弾し、制裁を発動していますが、
一方で天然ガスプロジェクトからは手を引かず、ロシアとの
取引を続ける二枚舌外交をしているからです。
ロシアとの係争案件は、北方四島問題で、しかも膠着状態で
あり、係争案件を無視し、しかも迂回して、まさか本土侵攻
して来る訳が無い、そのみ方が大勢だと思います。
しかし、ウクライナの反転攻勢で、戦局が悪化すれば、破れ
かぶれで攻め込んで来る可能性は、ゼロじゃないと思います。
では、攻め込んで来るとしたら、戦場はどこで、何を目的と
して攻め込んで来る可能性があるのでしょうか。
2023年9月、ロシアと北朝鮮の首脳が、再会の地に選んだのは
極東地域にある宇宙基地でした。主要都市ではなく、あえて
宇宙基地まで足を運んだのは、関心の表明と言えるでしょう。
宇宙基地の正確な場所は手元の資料で確認出来ませんでした
が、少なくとも内陸か、海沿いでも東海岸に立地していると
言えます。日本の宇宙センターも米国の発射場も、陸地の東
に立地しています。ロケットで重力と遠心力が釣り合う速度
に加速するには、東方向に進行するのが有利だからです。
ところで、現在の宇宙基地は、発射するだけで、同じ場所に
戻って来る事が考えられていません。そもそも、発射のとき
と同じ状態で戻って来る運用は困難で、多くの構造物を宇宙
に捨てて戻って来る仕組みです。宇宙船側の技術が未成熟で、
同じ宇宙船が同じ場所に戻って来る、宇宙港の姿がまったく
みえていません。
では、宇宙港の姿がみえたとき、ロシアの首脳は何を思うの
でしょうか。
宇宙港の姿とは、空港の様な滑走路がある姿でしょうか。
宇宙船の仕組みから考えてみましょう。何かしらの仕組みで
浮上する事が基本動作です。何かしらの燃料を消費するかも
知れません。基本動作を繰り返して、高度を上げていきます。
同時に地球を周回する方向の速度も上げていきます。遠心力
による浮上が使えますし、地球からどこか他へ移動するなら
速度が必要です。
到着は、現在の技術ではただ落下するだけです。重力加速度
を空気抵抗が減速し最後はパラシュートで地面か海面に落ち
ます。スペースシャトルでは、若干飛行機と同じ力も利用し
ているかも知れませんが、基本は同じです。
タラレバの話をしたら何でも言えてしまいますが、ちょっと
の背伸びで実現するかも知れない話をします。例えば、いま
の3倍の量の燃料を積む事が出来る様になったらどうでしょう。
高度を上げる為に1の燃料を消費します。到着は、1の燃料を
消費します。残りの1は予備です。どの様な軌道で到着すると
思いますか。
□
自公政権は、米国の加護を得る為に、米国製武器を言い値で
爆買いし、後年度負担を目立たなくする為に、防衛費を爆増
させ、自衛隊の予算もブヨブヨに焼け太りしつつあります。
特に陸上戦力は、自公政権が主張する有事に照らし合わせて
も無駄が多いと言われています。とは言え、本記事で論じた
有事を考えると、すべて無駄と迄は言えないと思います。
2023年12月26日
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